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クローバーの独り言

新.三.銃.士の感想とかお話もどきを気儘に書き綴ってます。 Copyright ? 2010- Koufuu Biyori All rights reserved.

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手紙 第38話 ミレディー独白

本日2回目の更新です。
ミレディーを書くのが珍しいのですが
よろしかったらどうぞ。

★Web Clapありがとうございます!
励みになってます★

ホント、どうかしてる。
今更馬鹿じゃないの?ミレディー。

心の奥で悪態を吐きながらも、指先の震えが止まらない自分がいた。
自分自身を嘲り笑う一方で、切なく苦しい気持ちが胸を覆う。


訳もなく零れ落ちそうな涙を一気に拭い去ろうとして
頬に引っ掛かった爪が、微かな傷跡を残す。
じりじりと広がっていく痛みは、あの時宿屋で最後に言葉を交わした男の顔を瞬時に思い起こさせた。


赦せなくて。
・・・・・でも、誰よりも愛しくて。


戻せない時間を手繰り寄せようとした瞬間、立ちはだかった大きな壁が、二人の想いを堰き止めた。
暗雲が立ち込めた気配を人一倍強く感じるのは、罪人として生きてきた故の性なのか。



人を騙す手紙は、数知れず書いた。
心が篭っていない分だけスラスラと書き進む言葉は、男達の心を翻弄し続けた。


こんな嘘の手紙に惑わされるなんて、ホント、男って単純よね


その時は知らなかった。
本当の気持ちを綴るのが、こんなにも難しいだなんて。


王妃を陥れようと、恋文を書くようにわざとたきつけた時も、罪悪感など微塵も感じる訳がなく。


しかし、あの時のツケが巡り巡って自分に還ってきたと知ったとき、一番最初に思いついたのが、自分の本当の気持ちを手紙に託す事だった。


思いの丈を込めようとすればするだけ、筆が止まる。
書きたい事はいっぱいいっぱいある筈なのに、本当に大切な事だけを書くのが、こんなにも苦しいとは。


運命は皮肉ね。


手紙をしたためることを一番馬鹿にしてた女が、今一番それに、己の想いを託したいと心から願うなんて、ホント、馬鹿げてる。
馬鹿げてるわよ、ミレディー。


涙で霞む文字は、嘘偽りない本当の・・・・・・本当の私の気持ち。


ねぇ、アトス。
私、本当に幸せだったの。
嘘じゃなくって、貴方に逢えて本当に幸せだったのよ。
信じてくれるわよね・・・・・・?


窓に射し込む光の向こう側で、愛しい男がそっと微笑んだ気がした。

*****

あとがきもどき

第38話でミレディーが書いた手紙をアトスが受け取ったシーンで、思いついたお話です。

本編中でタニヤンに復讐する為に脅迫状を書いたり、王妃に手紙を書くことを煽ったりしていたミレディー。

今までさんざん手紙を利用して悪事を働いてきたと想われる彼女が、最後の最後で、自分自身の本当の気持ちを手紙にしたためさせくて、3谷さんはあのシーンを入れたのではないかという誇大妄想(笑)に基づいて書いてみました。

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