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クローバーの独り言

新.三.銃.士の感想とかお話もどきを気儘に書き綴ってます。 Copyright ? 2010- Koufuu Biyori All rights reserved.

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四葉のクローバー アラミス&ポルトス

四葉のクローバーのエピソードを
アラミス&ポルトスで書いてみました。

アラミスは四葉のクローバーについて、
他人に言うような人じゃないと思いますが
もし訊きにいくんだったらポルトスさんじゃなかろうかと
想ったのが、話を書くきっかけです。

よろしかったらどうぞ。

★Web Clapボタンを押していただいた方、
ありがとうございます!★

「ちょっと・・・・・・いいかな?」

心地よい午睡に身を委ねている時を見計らうようにして投げ掛けられた声。
柔らかな陽射しが降り注ぐ部屋を吹き抜ける風が、一瞬立ち止まる。
さっきまでざわついていた木々の囁きは声を潜め、これから起こるであろう、事の成り行きを見守る姿勢に徹したようで。

「・・・・・ん~~~?」

控えめな声が耳に届いた瞬間から、意識ははっきりと目覚めているのだが
声の主の事情を察して、わざとそのままの状況を保つ。
そうでもしなければ、この男は自分の本音を中々吐露しないのだと分かっているが故の芝居。
自分が相当酔っているか、もしくは昼寝から覚め切れず、
まどろみの中でウトウトしている時に限って、こいつから切り出される話。

大抵そういう時は、のっぴきらない状況に陥りつつあるか、はたまた予想外の事態に直面し、どう対処したらいいのか分からぬ時の何れかで。
ああ、そうそう、この前は確か・・・・・・
女性からのお誘いを、事前にそれとなく諦めさせるにはどうしたらいいのかって、真顔で訊いてきたよな~~~。
それ女が聞いたら、張っ倒されるぞ、アラミス。

そんな記憶をうつらうつらと呼び起こしながら、次の言葉を待つ。


「・・・・・・四葉のクローバーを贈った事はあるかな?」


こいつはいつも突拍子もない質問を吹っ掛けてくる。
それもいきなりだ!

声に出来ない叫びを浮腫んだ(決して太ったとは言わないぞ)腹に押し留めて、わざと右から左へ受け流す素振りを見せる。
そうでもしなけりゃ、こいつはすぐに自分の本心を隠してしまうから。
その性格を直せと言ったところで、今更変わるはずもなく。
いや、こういう風に切り出せるようになっただけ、僅かな進歩というべきか。

他人の悩みについては聡いくせに、どんだけ自分の心の変化に対して自覚がねぇんだよ!

けど、ま、ここは一つ、勝負に出るとしますか。


「俺は贈った事はないけど、四葉のクローバーってのはさぁ、
自分が幸せになりたいと願うから、自分の為に見つけるもんじゃないの?」


寝返りを打つ振りをして、アラミスの表情をチラッと盗み見る。
いやに真剣な顔付きが、いつものコイツらしくなくて、何故か心に引っ掛かる。


「・・・・・・そういうものなのか?」


腕を組んで考え込むような仕草は、男の俺でも惚れ惚れする位、様になっているのだが・・・・・・
肝心の話の内容がぶっ飛んでるぞ、アラミス!

しかし、何故突然そんな話を・・・・・・・?
・・・・・・もしかして誰かから贈られた、とか・・・・・・?

胸に沸き起こった疑問をアラミスに気付かれたらマズイ。
非常にマ・ズ・イ!!
気付かれたら最後、こいつは徹底的に白を切り通す。
昔っからそういう奴だって、嫌って言うほどわかってるじゃないか!

作戦変更。
ここはコイツの本音をそれとなく訊き出す側にまわるのが賢明。


「だけどさぁ、俺が逆の立場で四葉のクローバーを贈られたとしたら、涙が出るほど嬉しいよ!?だって、俺に贈ってくれるためだけに、何時間も一所懸命探し回ってくれたに違いないから。思ってはいても、中々実行出来るもんじゃないと想うけどねぇ~、俺は」


「!」


一瞬だけ変わった顔色が、こいつの本音をダイレクトに俺に伝えた。
他人から見たら絶対に気付かれないような狼狽の色を、俺が見逃す訳ないでしょうが!
他の奴は騙せても、俺は騙されんよ。
思いっきり反応し過ぎなんだよね、アラミス君。
まだまだ詰めが甘いね。

しっかし、こうも見事に反応されちゃうと、このまますっ呆けていた方がいいのかもな。
こいつだって、あまりそういう部分突かれたくないだろうし。
ましてや、今までこういう経験があまりなかったんだろうと、
今の表情でぜぇ~んぶ分かっちゃったのが運の尽き。
孤高な男はいつだって、悩み苦しみ、そしてプライドだけが支えなのだよ。
本当はもっと楽に生きたら?って、何度口に出し掛けて止めたことか。


・・・・・・なぁ、アラミス?  
俺達にはもっともっと本当のお前を曝け出していいんだぜ?
お前のそういう部分も全て丸ごとひっ包めて、
アトスと俺は今までずっと仲間でいられたんだからさ。
そしてこれからもずっと仲間なんだからさ。


「・・・・・・昼寝の邪魔をしてすまなかった。ありがとう。これで失礼するよ」


さっきよりも幾分持ち直した気配がするアラミスの背中に、少しだけ傾いた日の光が射し込む。
まるで俺とアトスの気持ちを代弁してくれるかのように、
アラミスの背中を照らす光の色は、いつにも増して優しくて。


「大事にとっときなよ、四葉のクローバー」


再びぼやけていく視界の中で、僅かに頷いたようなアラミスを見届けながら、
やがて眠りへと落ちていく俺だった。

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