クローバーの独り言
新.三.銃.士の感想とかお話もどきを気儘に書き綴ってます。 Copyright ? 2010- Koufuu Biyori All rights reserved.
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最終回後 幻影のヴェール
最終回後のコンスタンスの独白もどきです。
最終回後のお話は、アラコンはお互い想い合いながらも、別の道を歩いている傾向の話を書くことが多いです。
その反動で、コラボブログは想いっきりラブラブモード満載してますが(笑)
神の御前で抱き合った時、コンスがヴェールを被っていたのはアラミスにとって、そういう意味だったんだろうな(と言うか、そういう意味であってほしいという、こちら側の一方的な願望ですね(汗)そして、多分ボナシューとはきちんと婚礼してないんでは?という疑惑も一緒に(笑))という希望を込めて。
よろしかったらどうぞ!
最終回後のお話は、アラコンはお互い想い合いながらも、別の道を歩いている傾向の話を書くことが多いです。
その反動で、コラボブログは想いっきりラブラブモード満載してますが(笑)
神の御前で抱き合った時、コンスがヴェールを被っていたのはアラミスにとって、そういう意味だったんだろうな(と言うか、そういう意味であってほしいという、こちら側の一方的な願望ですね(汗)そして、多分ボナシューとはきちんと婚礼してないんでは?という疑惑も一緒に(笑))という希望を込めて。
よろしかったらどうぞ!
もう二度と手にすることはないと想っていた。
その柔らかな手触り
光の色を吸い込んでしまいそうな綺麗な網目
触れただけで心まで清らかにしてしまうような、穢れ無き白さ。
・・・そして、あの日、あの時・・・
貴方と私が心を許し合ったことを、ただ一つ実証してくれる、大切な・・・大切なモノ。
今となっては、もう届かない想いが私を苦しめる。
そしてそれは、私が生きている限りずっと続く、貴方への揺ぎ無い想いそのものであると。
『・・・シスターより預かってまいりました。』
テーブルの上に丁寧に折りたたまれたヴェールと共に、たった一言だけ添えられた手紙。
花瓶の傍にさり気なく置かれた、その優しさに心が震える。
私の事をいつもいつでも気遣ってくれた貴方のその優しさは、今もなお貴方の心に息衝いているのだと知って、涙が止め処なく溢れる。
その優しさ故に、貴方は傷つき・・・
その聡明さ故に、貴方は私の身を案じ・・・
その脆さ故に、貴方は自らを赦しはしなかった・・・
絡まった糸が解けた時、ただ一つ残ったのは貴方への尽きぬことの愛、
それだけだったのに・・・
ほんの少しの乱れで全てが噛みあわなくなってしまった歯車は、永遠に空回りし続けるのだろうか?
未練と言う潤滑油を注ぐタイミングを忘れたまま、このままずっと・・・。
胸を塞いでいく気持ちに堪え切れず、光が射し込むテーブルを見遣ると、そこには談笑しながら聖書の講義を行っている、在りし日の貴方と私の幻影が佇んでいた。
『・・・不思議です。アラミスさんに講義を教わっていると、あっと言う間に時間が過ぎてしまいます』
『それは貴女の理解が早いからですよ、コンスタンス。今日の分として準備していた段階まで、講義が始まってから数分で貴女はすぐに追いついてしまう。・・・教え甲斐がありますよ、本当に』
私が本当の私でいられる場所が、確かにそこにあった。
貴方の微笑で癒され、貴方の言葉で励まされ、貴方の存在で勇気付けられた、何ものにも代え難い、この世でたった一つの希望の在り処が。
アラミス様・・・、アラミス様・・・!
張り裂けんばかりの想いに耐え切れず、その場に蹲って泣き崩れる私に
光の幻影がそっと歩み寄る。
『・・・貴女は笑顔が一番似合いますよ』
幻影の中までも優しく私を気遣う、貴方の柔らかな微笑み。
その優しさは、果てなき愛の礎と共に、今も貴方の心を埋め尽くしているに違いない。
儚い夢とは知りつつもその幻影に縋りつく事でしか、今の自分を支えることが出来ない私に、慈愛に満ち溢れた神が与えてくださった、ひとときの夢。
ヴェールに託した貴方の想いが、私の心にそっと寄り添う。
そしてその想いの深さに、私は涙を零し続けるのだった。
いつまでも・・・いつまでも・・・。
『私はあの時、神の御前でヴェールを被った貴女を抱き締めました。あの時の貴女は私にとって、生涯でただ一人の花嫁になったのです。そして、それは私の心の中でずっと変わらぬ想いとなって息づいていくのでしょう・・・この世に別れを告げるその日まで』
その柔らかな手触り
光の色を吸い込んでしまいそうな綺麗な網目
触れただけで心まで清らかにしてしまうような、穢れ無き白さ。
・・・そして、あの日、あの時・・・
貴方と私が心を許し合ったことを、ただ一つ実証してくれる、大切な・・・大切なモノ。
今となっては、もう届かない想いが私を苦しめる。
そしてそれは、私が生きている限りずっと続く、貴方への揺ぎ無い想いそのものであると。
『・・・シスターより預かってまいりました。』
テーブルの上に丁寧に折りたたまれたヴェールと共に、たった一言だけ添えられた手紙。
花瓶の傍にさり気なく置かれた、その優しさに心が震える。
私の事をいつもいつでも気遣ってくれた貴方のその優しさは、今もなお貴方の心に息衝いているのだと知って、涙が止め処なく溢れる。
その優しさ故に、貴方は傷つき・・・
その聡明さ故に、貴方は私の身を案じ・・・
その脆さ故に、貴方は自らを赦しはしなかった・・・
絡まった糸が解けた時、ただ一つ残ったのは貴方への尽きぬことの愛、
それだけだったのに・・・
ほんの少しの乱れで全てが噛みあわなくなってしまった歯車は、永遠に空回りし続けるのだろうか?
未練と言う潤滑油を注ぐタイミングを忘れたまま、このままずっと・・・。
胸を塞いでいく気持ちに堪え切れず、光が射し込むテーブルを見遣ると、そこには談笑しながら聖書の講義を行っている、在りし日の貴方と私の幻影が佇んでいた。
『・・・不思議です。アラミスさんに講義を教わっていると、あっと言う間に時間が過ぎてしまいます』
『それは貴女の理解が早いからですよ、コンスタンス。今日の分として準備していた段階まで、講義が始まってから数分で貴女はすぐに追いついてしまう。・・・教え甲斐がありますよ、本当に』
私が本当の私でいられる場所が、確かにそこにあった。
貴方の微笑で癒され、貴方の言葉で励まされ、貴方の存在で勇気付けられた、何ものにも代え難い、この世でたった一つの希望の在り処が。
アラミス様・・・、アラミス様・・・!
張り裂けんばかりの想いに耐え切れず、その場に蹲って泣き崩れる私に
光の幻影がそっと歩み寄る。
『・・・貴女は笑顔が一番似合いますよ』
幻影の中までも優しく私を気遣う、貴方の柔らかな微笑み。
その優しさは、果てなき愛の礎と共に、今も貴方の心を埋め尽くしているに違いない。
儚い夢とは知りつつもその幻影に縋りつく事でしか、今の自分を支えることが出来ない私に、慈愛に満ち溢れた神が与えてくださった、ひとときの夢。
ヴェールに託した貴方の想いが、私の心にそっと寄り添う。
そしてその想いの深さに、私は涙を零し続けるのだった。
いつまでも・・・いつまでも・・・。
『私はあの時、神の御前でヴェールを被った貴女を抱き締めました。あの時の貴女は私にとって、生涯でただ一人の花嫁になったのです。そして、それは私の心の中でずっと変わらぬ想いとなって息づいていくのでしょう・・・この世に別れを告げるその日まで』
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