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クローバーの独り言

新.三.銃.士の感想とかお話もどきを気儘に書き綴ってます。 Copyright ? 2010- Koufuu Biyori All rights reserved.

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考察:コンスの先生呼び止め三段階

本日二回目の更新です。

本編を通して見て感じた事は、コンスは感情をずっと押し殺して生きてきたんだな-って事でした。

もともと感情を表に表すタイプではないと思いますが、もしかしたらずっと押さえ込んでいたのかもしれないと。

下手な話、ボのオヤジさんに家の事情で嫁ぐことが決まった時も涙ひとつ流さず、淡々と受け止めていたのでは。

どうにもならないと諦めて覚悟した上での、あの落ち着き払った立ち居振る舞いは、運命に抗うことを放棄した哀しみが少し滲んでいるようにも思えました。

そんな彼女が自らの気持に従って行動を起こし始めたことは物凄く勇気が必要だったと思うし、また懸命な想いに裏打ちされたものであったと想います。

そしてそんな彼女の気持を受け容れ始めたアラミスの心に幾許かの変化が起こり始めたのは当然の帰結であったのだと。

彼女自身が自らの真摯な想いで、アラミスに呼び掛けた三回のパターンを考えてみました。


■第一回目:小僧に誘われた大道芸に、一緒にいかがですかと誘いを掛けたとき

この時はまだ、幾分控えめの呼び掛けでした。
誘ってもアラミスが断るであろう事もおそらく想定済み。
コンスも強引に誘おうとはせず、そのまま小僧と一緒に大道芸を見に出掛けて行きます。
しかし彼女がアラミスに返した本の間には、あの【四葉のクローバー】が挟み込まれていたのでした。
たぶん先生の心の隅に、何らかの引っ掛かりが残ったのは確実。


■第二回目:匿われていた修道院で、シスターと一緒に夕食をいかがですかと呼び掛けたとき

この時はもう、二人の心が急接近し始めた頃。
夕食を一緒にいかがですか?とコンスに呼び止められて、一旦は辞退を仄めかすものの「シスターもそのつもりで用意しています」という、第三者が同席することを前提としたお誘いに、先生もそれならばと一緒に夕食をいただくことになりました。
ここで注目したいのは、一旦は辞退を申し入れた先生に対して、コンスがほんの少し食い下がったところでしょうか。
下心とかそんなのではなくて、純粋に先生と少しでも長い時間を過ごしたかったと願う、コンスのいじらしさに先生もちょっとホロッときているような感じがします。


■第三回目:伝説の29話。懸命の叫びで呼び掛けた「アラミス様!」

これはもう止めの一発といいましょうか、本当にギリギリの段階まで堪えに堪えていた感情が爆発した瞬間ですね。
一度目と二度目に呼び掛けられた時とは違う、本当に切迫した想いが溢れ出ているコンスの叫びが先生をとうとう動かします。

自分の心を押さえ込みながらも、控えめにでも一途に自分への想いを寄せてきてくれた事に気付き、そしてまた自分もそんな彼女に惹かれていることはもう隠し切れない。

「アラミス様ッ!」

背中越しで受け止めた彼女の悲痛な叫びに込められていたのは、真っ直ぐな、そして揺ぎ無い純粋で直向な愛、ただそれだけ。


互いの気持を積み重ねあいながら、静かにゆっくりと実を結んだ愛ゆえに、その儚くも美しい想いは、永遠にお互いの心から消え去ることはないのでしょう。

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