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クローバーの独り言

新.三.銃.士の感想とかお話もどきを気儘に書き綴ってます。 Copyright ? 2010- Koufuu Biyori All rights reserved.

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第26話~27話頃 アトス&ポルトス

アトスを書くのは本当に珍しいのですが、
よろしかったらどうぞ。

★Web Clapありがとうございます!★

「どうやら俺の勝ちのようだね、アトス~!」

勝ち誇った微笑みを投げ掛けるポルトスに対し、
アトスは憮然とした表情で言い返す。

「まだ俺の負けが決まった訳じゃねぇ!万が一って事もあるだろ!」

怒気を含んだ口調で抗うものの、形勢は既に火を見るより明らか。
おとなげないアトスの抵抗に慣れきっているらしく、
ポルトスはしゃあしゃあと言い放つ。
小憎らしいまでの言い方で。

「もうさぁ~、勝敗はついてんだから、潔く負けを認めなよ!
往生際が悪いと、女にモテないぜぇ?」

「余計なお世話だっ!お前に言われたかねぇ」

鬼のような形相でポルトスを睨みつけるアトスだが、
彼相手にその脅しは無駄というもの。

「お前、そんなに怒ってばっかりだと、そのうち顔が元に戻らなくなるよ?」

さすがにその言葉はアトスの逆鱗にふれたようで、
こめかみの辺りがピクピクし始めたアトスの表情を盗み見て、
ポルトスは慌てて話題をすり替える。

「今日でアラミスの講義も三日目かぁ~。これ、おそらく新記録だよなぁ!?」

「絶対今日はコンスタンスが断ると思って、飲み代を全部掛けたのがパァだ!」

どうやら彼等はコンスタンスへのアラミスの聖書の講義がいつまで続くか、今日の飲み代を賭けていたらしい。
その結果、今日も講義が続くほうに賭けていたポルトスの勝ちが決定した模様。

「女相手に話すのは疲れるって零してたあいつが、まさかこうなるとはねぇ」

意味深に話すポルトスにさっきまで食って掛かっていたアトスも何故か神妙な顔付きになる。

「アイツはモテ過ぎて、女からの誘いを断るのにも苦労してたからなぁ、毎回。アイツの高尚な話題についてこれる女が存在したって事に、俺はホント驚いてるよ」

心底ビックリした表情のアトスだが、腕組みをしたまま考え込む素振りは却って事の深刻さを表しているようだった。

「アラミスの話に初めて対等についてこれる女がコンスタンスだったなんて。神様も意地悪するよな~」

意味深な台詞を吐くポルトスに、アトスも何か気付いたようで。

「お前もやっぱり・・・・・・そう思っているのか?」

「だって、見ててそうとしか思えんでしょ?あれ程はっきりと表情に出すアラミス先生を俺、初めて見たもん!本人気付いてないのが一番痛いけどね」

サラッと言いつつも、どこか不安な要素を残すポルトスの言葉にアトスも追随する。

「そうか。俺だけじゃなかったか。あのアラミスと対等に話出来る女なんて、おそらくこの世でコンスタンス一人だけだぞ。それが何でよりによってあの親父なんかの・・・・・・!」

苦虫を噛み潰したような顔付きで毒を吐くアトスに、ポルトスは訳あり顔で穏やかに諭す。

「そればっかりはしょうがねぇよ、アトス。俺達がいくらフォローしようたって、どうにもならない事さ。見てるだけってのは歯痒いけどね。でもこればっかりは、当人達の問題だからさ」

「そうは言ったって、お前・・・。せっかくアラミスが恋に本気になりそうな相手が見つかったと思ったら、実は人妻でしたって、そりゃねぇだろ!」

真剣に愚痴を零すアトスの言葉には、アラミスを思い遣る数々の想いが散りばめられていた。
いつも仲間の事を優先して、自分の気持ちを後回しにしてきたアラミスの、初めての真剣な愛に諦めろとしか言いようがない現実に苛立ちを隠せない。
何とかして成就させてやりたいと願うものの、人妻との恋愛こそがそもそもアラミスにとって禁じられている戒律そのもので。
人一倍倫理に対しては敏感な彼に、コンスタンスとの恋の成就を願うのは、神の教えに背く事に他ならず。

「なぁ、アトス。俺、思うんだけど・・・アラミスがここまで恋に真剣になっている事を素直に喜ぼうよ。俺さぁ、アイツがあんなにも嬉しそうに聖書の講義に向かう姿を見て、凄く嬉しいんだよ。女に関しては、ずっと真剣にならなかったアイツがさぁ、不器用だけど一所懸命になってる所を身近で見てたら、何にも言えないもん」

「ポルトス、お前・・・」

「それに俺さ、アトスがこんなにもアラミスの事心配してたんだって事も分かって、実はそれもとっても嬉しいわけ!だってお前ときたら、いっつもさぁ、恋愛面に関しては我関せずって感じでいたから、こっちが話を振ろうとしても即座に撥ね付けられると思って中々言い出せなかったからさぁ」

ポルトスの言葉に、アトスの胸がチクリと痛む。
しかしそれはほんの一瞬で立ち消えた。
次に続く言葉がアトスの心そのものを言い表わしていたから。

「ばっかやろう!何で今まで黙ってやがったんだよッ!俺達は仲間じゃねぇか。水臭いぞ、ポルトス!」

高らかに言い放つアトスに何の蟠りもないのに気付いて、ポルトスの顔に広がっていく安堵の表情。
それは仲間にしか分からない、深い絆の繋がりで。
アラミスを想う気持ちが二人同じ所にあることを確認して、改めて二人は想うのだった。
どんな結末になろうとも、アラミスの恋の行方を傍らで見守り続けたいと。
それが二人に出来得る最大の応援である事に違いなく。

「何とかしてやりてぇな」

「俺らが出来ること全てをアイツに注ぎ込むよ。アラミスには今まで散々苦労掛けたからさ!」

ポルトス投げ掛けるウインクに対し、アトスも腕組みをしながら大きく頷き返す。
二人の男の間に流れる思いに、穏やかな微笑を湛えたアラミスの面影が重なっていった。

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