クローバーの独り言
新.三.銃.士の感想とかお話もどきを気儘に書き綴ってます。 Copyright ? 2010- Koufuu Biyori All rights reserved.
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嗚呼、少年に幸あらん事を ~三銃士+タニアン~
昨日UPした、『夢一夜』のお話前に、酒場にて展開していたと想われる
三銃士+タニアンのやり取りの超短編SS(アラミス視点)です。
アラミスとコンスタンスのお話を書いていると、時折無性にこういうやり取りが
書きたくなります。
よろしかったらどうぞ。
※★☆★ぽちっと一押しお気軽に★☆★ボタンを押してくださった方、
ありがとうございました!
「さて、私は一足先に戻るとしよう」
「おい、まだこれからだぞ!もう少し付き合えよ、アラミス!」
目の前に鎮座している、数種類の酒瓶の隙間からひょいと顔を覗かせるようにして、
話し掛けるアトス。
まだまだ酒は序の口といった風情の語り口に、私は苦笑しながら答える。
「お誘いは有難いが、明日の見回りは私の番なのでね。申し訳ないが遠慮しておくよ。
君達は私の分も存分に飲んでくれたまえ」
「そんな事言っちゃうと、ホントに全部飲んじゃうぞぉ~!」
ポルトスが骨付き肉を一口頬張りながら、甲高い声を張り上げる。
どうやらかなり酔いが回っているようだ。
この分じゃあと2、3軒は付き合わされるのは確実で。
「・・・・・最初から、そのつもりなのでは?」
「やっぱり・・・・・・バレてた?」
「伊達に君達と何年も付き合ってないからね」
「持つべきモノは『友』だよね~、アラミスぅ~!」
全然悪びれる素振りも見せず、むしろ開き直って陽気にはしゃぐポルトス。
彼の天真爛漫さに振り回されつつも、こうして毎回楽しい酒を酌み交わす事が出来るのは
ひとえに彼の人徳の為せる技の訳で。
「アラミスさんが帰るんなら、僕も一緒に帰りますッッ!!!」
アトスの隣で、さっきから妙に縮こまっていたダルタニアンが、いきなり声高に叫ぶ。
「駄目だ!お前は居・残・り!!!」
アトスに睨まれ、強制的に居残りを余儀なくされそうなダルタニアンの必死の反撃が炸裂する。
「何で、僕が此処に残らなくちゃいけないんですかッ!アラミスさんが帰るんなら、僕だって
一緒に帰ってもいいじゃないですかッ!!」
・・・・・・ダルタニアン。酔っている人間に感情論は禁物だ。火に油を注ぐだけだ。
・・・・・・特に、アトスにそういう物言いは厳禁だ。
「お前には、もうちょっと酒を教え込む必要がある!
まだまだお前の酒の飲み方はなっちゃいねぇ!俺とポルトスが
二人がかりで今からみっちりと鍛えてやる!覚悟しておけ!」
テーブルをダンッと勢いよく叩きながら、ダルタニアンに絡むアトスの眸は半ば本気だ。
こうなったら最後、誰もアトスを止められなくなる。
・・・・・・ダルタニアン、今日はもう大人しく諦めたほうが身の為だ。
「嫌ですよ!ベロンベロンに酔っ払ったお二人を、僕とアラミスさんがどうやっていつも下宿先まで運んでいるか
分かりますか!?貴方達は覚えていないでしょうけど、本当に大変なんですからッッ!!!」
少し涙目で訴えるダルタニアンの言葉には真実の響きが込められていた。
彼の気持ちは、嫌と言うほど分かる。分かるが・・・・・・
時と場所と相手を選べ、少年よ。
君はまだ若過ぎる。
「ほぉ~~~、随分と生意気な口を利くようになったんじゃないか?おぼっちゃんよ!
そんな勢いがまだ残ってるって事は、まだまだ酒が飲めるって事の証だ!な、ポルトス!」
アトスの言を継いだポルトスの止めの一言が、ダルタニアンの意識を粉砕するのに
ものの5秒とは掛からなかった。
「タニアン~~~、オジさん達を甘く見ちゃ駄目よ!・・・・・・お前さん、これで何度目の墓穴!?」
哀れ茫然自失のダルタニアンは、今や魂の抜け殻同然。
アトスとポルトスの間にがっちり挟まれ、これから続くであろう終わりなき宵の宴が
再び幕を開けた。
・・・・・・ダルタニアンに神の御加護を・・・・・
祈らずにはおれない私だった。
この記事にコメントする
こんばんは。
どうもすみませんでした……!
実は、前こちらでさせていたコメントにお返事をいただいていたのに、さっき気がついたのです…!
Pixivのマイページはめったに確認しないので、まさかあちらにお返事を頂いているとは思わず…!すみませんでした…!
しかも私のブログにも来ていただいているとか…!最近更新が停滞してて…すみません。が、お言葉とっても嬉しいです。アラコン的なシーンがある度に騒いでてうっとおしいですよね!でももし良ければ一緒にアラコンを語ってくださry(殴。
というかむしろ、こちらこそ日参させていだだいて、毎回の更新を楽しみにしています。
こ-ふ-びより様の書かれる小説はどれも皆素敵で…。各場面が本当に美しく、もう、挿し絵を描きたいくらいです(笑。
なので先日少しだけ上がっていたその後のアラコン小説を読めた私は勝ち組です(笑!あんな風に、二人に救いがあると良いのですが…。
大変遅れてしまった上に、長文乱文失礼しました。愛想を尽かしていらっしゃらなければ、またお話させていただけると嬉しいです。
では。
こちらこそ!
いいえ、こちらこそ謝らせてください。
実は渡神さまのブログにコメントを送ろうとしたのですが、
当方のPCが不調のせいで
度々エラーになってしまいまして、
御迷惑とは存じましたが、pixivの方へ送りました。
こちらこそ、却って申し訳ありませんでした。
>しかも私のブログにも来ていただいているとか…!
はい♪もう、渡神さまのブログに出逢えた時の嬉しさを
今も、はっきりと覚えています!
「あ~!やっと巡り会えた~!」(ずうずうしさ全開ですみません)
って、その日はずっとPCの前に座りっぱなしでした。
>アラコン的なシーンがある度に騒いでてうっとおしいですよね!
>でももし良ければ一緒にアラコンを語ってくださry(殴。
何を仰います!!!
私は渡神さまのブログを『アラコンの聖地』と常日頃想っております!
こちらこそ是非是非一緒に語っていただけたら、嬉しさの極みです!
どうかよろしくお願いします!
>もう、挿し絵を描きたいくらいです(笑。
!!!
私、根が単純なので、そう仰っていただいて、
ただいま天にも昇る心地です。
もし・・・・・・もし渡神さまに描いていただけるのなら、
私はとてもと~~~っても嬉しいです、本当に!
実はこの前、UPした四葉のクローバーのお話(コンスタンス)は
渡神さまのイラストに触発されて書き上げました。
渡神さまのブログにUPされているイラストと、舞踏会で二人が
踊っているイラストを見て、私の中のアラコンが決定的になりました。
拝見した瞬間に心にズシーンと響くものがありました。
>なので先日少しだけ上がっていた
>その後のアラコン小説を読めた私は勝ち組です(笑!あんな風に、
>二人に救いがあると良いのですが…。
あの話はやっぱりちょっと気恥ずかしくて、下げてしまいました(笑)
ほんの少しでもいいから、救いがあってほしいですよね、本当に。
>またお話させていただけると嬉しいです。
こちらこそ、是非お話いただけると嬉しいです!
アラコンの話をすると、止まらなくなりそうなので(笑)
一緒にお話させていただけたら、本当に嬉しいです。
ブログにコメントを残せなくて、大変申し訳ないのですが
毎回楽しみに通わせていただいてます!
これからもよろしくお願いします。