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クローバーの独り言

新.三.銃.士の感想とかお話もどきを気儘に書き綴ってます。 Copyright ? 2010- Koufuu Biyori All rights reserved.

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25話直後 芽生え(継続更新中~ )

※2月8日追加更新

見切り発車のようなカタチになりますが、25話直後のアラミス&コンスタンスのお話です。

まだ書き出したばかりなので、これから書き足していくうちにどういう展開になっていくのか、全く自分でも想像つきません(笑)

時間を見つけながら、少しずつ書き足していくようなカタチでの更新になりますので、終了までにかなり時間が掛かるかと思いますが、よろしかったらお付き合いください。

木々の隙間から零れ落ちる光の雫。
柔らかな色を纏った光を眸で捉えながら、頬を擽る気まぐれな風にふと想いを馳せる。
一刻を争う猶予ならない事態に巻き込まれているはずなのに、何故か心安らいでいるような感覚を覚え、アラミスは己の気持ちの変化に若干戸惑いを感じた。

自分が思いつく限りのあらゆる手立てを駆使して、今後の対応策を練り上げようと頭はフル回転しているのではあるが、どことなく気が散漫しているのに気がつき、小さい溜め息を一つ漏らす。
重みが掛かって微かに痺れる腕の疲れを、意識の外へと強引に追い遣りながら、ふと視線を落とした。


腕の中に抱え込んだコンスタンスは、まだ目覚める気配すら見えなかった。

――無理もない。あんなに酷い場所で襲い来る恐怖と戦いながら、ずっと助けを待っていたのだから


微かに震えているコンスタンスの睫の先に清らかな光が舞い降りる。
それはまるで心身ともに傷付いた彼女を優しく癒すようにして、絶え間なく降り注ぐ。
その清らかな光景を見詰めながら、彼女と再会した場面を思い起こすアラミスだった。


*****


ボナシューの後をつけ、ようやく辿り着いたミレディーの隠れ家。
剣を構える腕に自然に力が篭り、研ぎ澄まされた感覚を駆使してコンスタンスの姿を必死に追い求める。

「コンスタンス!・・・・・・コンスタンスッ!!」

喉から迸る声に焦りが滲む。
普段の自分とはあきらかに違う、切羽詰った懸命の叫びが宙を切る。
無事でいてほしいと切望しながら一気に駆け上がった屋根裏部屋で、コンスタンスは捕らわれの身となっていた。
足音を立てただけで一斉に埃が飛び交うような劣悪な環境の中、襲いくる恐怖と絶望に必死に耐えながら助けを
待ち続けていたであろう女性の姿を認めた瞬間、胸を過ぎった鋭い痛み。


「アラミスさん!」

「もう大丈夫だ!」


駆け寄りながら、剣でコンスタンスの身体を縛り付けていた縄を切ったと同時に、互いの視線が絡み合った。
無事を確認できた喜びを遥かに凌駕していく、堪え切れない想いがアラミスの心を瞬時に埋め尽くしていく。
何か言葉を発しようと唇を動かすが、声として漏れ出る事はなかった。
それはコンスタンスにしても同じで、互いの視線が絡み合ったまま、お互いの気持ちが強い力で共に手繰り寄せられ、結ばれていく感覚が同時に胸の中に湧き上っていた。

視線を外すことが出来ぬまま見詰め合う二人に漂う微妙な沈黙。
長いような短いような沈黙の中、一瞬だけ堰き止められた時間が二人の心を繋ぎ合わせていく。
凍結した時間の均衡を破ったのは、コンスタンスの小さい叫びとそれに伴なう思いがけない行動だった。

「・・・・・・怖かった!」

心の底からの想いが滲み出たような切ない響きが胸を打ったと同時に、胸の中に飛び込んできたコンスタンスの華奢な身体。
小刻みに震える身体から言い知れぬ想いが溢れ出して、アラミスの胸を濡らしていく。


「・・・・・・っあっ!」


バランスを崩しながらも彼女の身体を抱き止めた瞬間、予期せぬ想いが身体を駆け抜け、胸の奥深くに小さく刻み込まれた。
その想いに気付く時間を与えぬように、コンスタンスの身体が胸の中で静かに崩れ落ちていく。


「コンスタンス!・・・・・・気を確かに!!・・・・・・コンスタンスッ!」


アラミスの必死の呼び掛けも虚しく、コンスタンスは腕の中で気を失ったまま起き上がる気配すら見せなかった。
このままではミレディーが戻ってきてしまうという恐れが、切迫した状況に拍車を掛ける。


「仕方ない。ここは一旦、引き揚げるしかなさそうだ。とにかくこの場から一刻も早く離れなければ!」


まだ眼が覚めないコンスタンスを見下ろし、独り言のように呟くアラミス。
その目元がいつになく優しい想いに溢れているとは、到底気付くはずもなく。


「辛かったろうに。・・・・・・けれど、それももう少しの我慢だ」


コンスタンスが腕の中から落ちないようにしっかりと抱え上げながら、ゆっくりと腰を上げる。
彼女の体の重みを全身で受け止めながら、アラミスは唇を真一文字に結んだ。
端正な顔に漲る決意を秘めた表情に、窓から差し込んだ一筋の光が射す。
まるで意を決した自分を後押ししてくれるような光を背に受け、アラミスは慎重に駆け出し始めた。
腕の中のコンスタンスを決して離さぬように、静かなる思いを胸に秘めながら。

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