忍者ブログ

クローバーの独り言

新.三.銃.士の感想とかお話もどきを気儘に書き綴ってます。 Copyright ? 2010- Koufuu Biyori All rights reserved.

[19]  [17]  [16]  [15]  [14]  [13]  [12]  [11]  [10]  [9]  [8

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

願い

アラミスがコンスタンスの依頼によって、
聖書の講義を引き受けるきっかけとなった展開を
曲解して書いてみました。

※★☆★ぽちっと一押しお気軽に★☆★ボタンを
押していただいた皆様方、ありがとうございます!
いつも励みになっております。

それは決して同情や哀れみの心から発したものではなく、
彼女の張り詰めた心を、ほんの僅かでも解きほぐす事が出来るのなら・・・・・

ただ、それだけを願う私だった。

*****

いつものように銃士隊の見回りを終え、下宿先の階段を上り終える途中、
ふと見上げた先の光景が眸に入った途端、微かに震えた心。

何時如何なるときでも心乱さず、平常心を保つよう、常に己を律し続けてきた誓いが
その瞬間だけゆらりと揺らいだ。
過去に遭遇してきた数々の場面に、相当の免疫は出来ていると自負していたつもりだったが
この心の揺らぎは想定外で。

「お前さんはさぁ、理屈で物事を考えがちなんだよ。たまには自分の心に
正直になってみるのも悪くはないぜ、青年よ!」

酔った勢いに紛れて、茶化して言い放ったポルトスの表情が脳裏に浮かぶ。
あの時、彼の目は笑っていなかった事だけが、記憶の片隅に鮮明に残っていた。

何故か急にその出来事を思い出さずにおれなかったのは、
この光景がじわりと自分の心に響いていたからだとは、その時は知る由も無く。


時間が立ち止まったままの空間で、私はその光景に心も身体も釘付けになっていた。


柔らかな光が差し込む窓辺に佇み、両手を窓から少しだけ差し出す彼女の周りを
小鳥達が取り囲み、囀りを繰り返す。
警戒心の強い小鳥達が、臆することなく彼女を慕い、次々に近寄ってくる情景は
まるで絵画の一場面を見ているようで。

天上から零れ落ちる光の洗礼を浴びながら、
生きとし生けるもの全てに慈しみの微笑を投げかける彼女に、聖母マリアの面影が重なる。
それはまるで、宗教画から抜け出したような清らかで美しい存在のまま、私の眸に焼き付いた。


・・・・・・その時だった。


突然、彼女の眸から一筋の泪が零れ落ちた。
緩やかな時間の波を切り裂いて落ちる泪は、透明な雫の中に抱えきれない哀しみを
抱きながら、ポタリと床を濡らす。


「・・・・・・小鳥さん、貴方達はこのままずっと自由に生きるのよ」


か細い声が澄み切った空の蒼に溶ける。
耳に彼女の切実な響きが届いたと同時に、私の身体を貫いた一閃の感情。
小さく、鋭い衝撃は瞬く間に身体を摺り抜けたが、心の奥深くにほんの僅かな痕跡を残していたとは
気付かずにいる私だった。

私達の前では決して弱音を漏らさず、涙など流さないと想っていた気丈で聡明な彼女の、
思い掛けない一面に遭遇した瞬間、心の中で生じた想い。


張り詰めた彼女の心を、少しでも解きほぐしてあげる事が出来るのなら、私は・・・・・

*****

数日後、彼女から聖書の講義を受けたいとの申し出に、
二つ返事で答える私だった。
 

拍手

PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

鼓動 & 御礼ページのお話を新作に差し替えました HOME 四葉のクローバー ~コンスタンスversion~

カレンダー

09 2017/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

★まとめのつぶやき★

♪語り場♪

アラコンやパラレル、三銃士について
思う存分一緒に語り合いませんか?

お気軽にこちら から
御入場くださいね
ご来訪お待ちしております!

バーコード

ブログ内検索

忍者ブログ [PR]
Template by repe