クローバーの独り言
新.三.銃.士の感想とかお話もどきを気儘に書き綴ってます。 Copyright ? 2010- Koufuu Biyori All rights reserved.
[83] [82] [81] [80] [78] [77] [76] [68] [75] [74] [73]
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
月の誘い 最終回後
非常に抽象的ですが、アラミスとコンスタンスのお話です。
何となくお話に漂うイメージを感じ取っていただけたら
幸いです。
よろしかったらどうぞ
何となくお話に漂うイメージを感じ取っていただけたら
幸いです。
よろしかったらどうぞ
それはきっと・・・・・・偶然を装った必然だったのかもしれない。
そう願わずにおれない私の心に、人知れず寄り添う影がひとつ。
きっと貴方もそうなのですね?
問い掛けることすら出来ず、たた無言で立ち尽くす私に夜はそっと囁く。
忘れずにいることで 未来永劫繋がり続ける心があるのだと。
そしてそれは、お互いの胸の内の消せない記憶となり
死がふたりを別つときまで、存在し続ける確かな証であることを。
*****
部屋に射し込む月の光が何故か今日だけ、淋しげな笑みを零す。
まるで泣いているかのように薄い光の束を撒き散らす月は私をそっと手招きする。
淋しい・・・淋しい・・・
声にならない叫びを光に宿して、地上を照らす月を見ていられなくて夜中にそっと部屋を抜け出す。
堪えきれぬ悲しみを押し殺すようにして闇夜に君臨する月を見た瞬間、
あの時と同じ感覚が瞬時に蘇り、胸を焦がしていく。
愛してた・・・いえ、今でもずっと愛してる。
何よりも・・・誰よりも・・・!
口に出来ない想いが、闇の彼方に沈もうとした時、時間が止まった。
二階の窓から漂ってきた気配に気付いて、そっと振り向くと・・・
私を招き寄せた月の色と同じ色を宿した眸が私を見つめていた。
見下ろす貴方と見上げる私の距離が切ない。
黙ったまま、ただ視線を交し合うだけでお互いの気持ちが
手に取るように分かる。
きっと貴方もそうに違いない。
淋しい月に呼び寄せられて、月の哀しみを癒す為にここに来たのだと。
そう確信できるのは、貴方と私が深く心を通わせあっていたから。
そして今もなお、気持ちが通じ合っているとお互い気付いているから。
何故こんなにも心は近くにあるのに・・・
行き場のない想いが還る場所を見失って、心は闇を流離うばかり
そんな私達を見ていられずに、月は私達を誘い出したのだろうか?
尽きぬことのない想いを抱えたまま、彷徨う愛の迷子達に
月が与えてくれた小さな幻影。
見果てぬ夢の続きは、いつかまた巡り会うときまでの遠い・・・
遠い約束として胸に刻み込まれた。
そう願わずにおれない私の心に、人知れず寄り添う影がひとつ。
きっと貴方もそうなのですね?
問い掛けることすら出来ず、たた無言で立ち尽くす私に夜はそっと囁く。
忘れずにいることで 未来永劫繋がり続ける心があるのだと。
そしてそれは、お互いの胸の内の消せない記憶となり
死がふたりを別つときまで、存在し続ける確かな証であることを。
*****
部屋に射し込む月の光が何故か今日だけ、淋しげな笑みを零す。
まるで泣いているかのように薄い光の束を撒き散らす月は私をそっと手招きする。
淋しい・・・淋しい・・・
声にならない叫びを光に宿して、地上を照らす月を見ていられなくて夜中にそっと部屋を抜け出す。
堪えきれぬ悲しみを押し殺すようにして闇夜に君臨する月を見た瞬間、
あの時と同じ感覚が瞬時に蘇り、胸を焦がしていく。
愛してた・・・いえ、今でもずっと愛してる。
何よりも・・・誰よりも・・・!
口に出来ない想いが、闇の彼方に沈もうとした時、時間が止まった。
二階の窓から漂ってきた気配に気付いて、そっと振り向くと・・・
私を招き寄せた月の色と同じ色を宿した眸が私を見つめていた。
見下ろす貴方と見上げる私の距離が切ない。
黙ったまま、ただ視線を交し合うだけでお互いの気持ちが
手に取るように分かる。
きっと貴方もそうに違いない。
淋しい月に呼び寄せられて、月の哀しみを癒す為にここに来たのだと。
そう確信できるのは、貴方と私が深く心を通わせあっていたから。
そして今もなお、気持ちが通じ合っているとお互い気付いているから。
何故こんなにも心は近くにあるのに・・・
行き場のない想いが還る場所を見失って、心は闇を流離うばかり
そんな私達を見ていられずに、月は私達を誘い出したのだろうか?
尽きぬことのない想いを抱えたまま、彷徨う愛の迷子達に
月が与えてくれた小さな幻影。
見果てぬ夢の続きは、いつかまた巡り会うときまでの遠い・・・
遠い約束として胸に刻み込まれた。
PR