シャボン玉の涙 ～アラミス独白～

本日２回目の更新です。

時期的には最終回後かな～？
ちょっと痛めかもしれません。

よろしかったらどうぞ。

■７月２９日追記■

アラコンコラボブログ　Ｃｌａｉｒ　ｄｅ　Ｌｕｎｅに
kababon@すぎさわさまに、パラレルワールドの
キャラ設定ラフ絵を描いていただきました。
パラレルワールド設定集（暫定版）を御覧下さい。

★Ｗｅｂ　Ｃｌａｐありがとうございます★

ポタリ・・・ポタリ・・・

言い尽くせない言葉の雫が胸の奥の隙間から零れ落ちていく。

言葉の雫を溜めておくはずの胸の器は、溢れんばかりの想いで既に満たされきっており、これ以上この想いを留めておけなくなりそうで。


言葉として貴女に伝えられなかった想いが、虹色の光を宿したシャボン玉となって、空に向け放たれていく。

破裂する寸前に極限まで広がりきったシャボン玉の膜は、様々な想いに彩られて七色に光り輝く。

いつか貴女の元へ届くと願いながら、言葉の雫から生れ落ちたシャボン玉は、ゆらゆらと宙を彷徨った後に、音も無く壊れて消えた。

その透明な膜の中に、言葉に出来ない想いを全て包み込んで、澄み切った空の果てで弾け散る私の心。

終わりのない心の旅路を歩み続けるしかない私は、ただひたすらに祈り続ける。


貴女の・・・心から愛する貴女の幸せだけを。



蒼く・・・どこまでも蒼い空の向こう側で、
届かぬ想いが今日もまた一つ、生れ落ちては消えていった。